１０日目

「おい、…んで…なところに…」



「…おい、起き…よ」



誰かが読んでる声が聞こえる…でも、目が開かないにゃ…



「にゃも！」



聞き覚えのある声…ええと…



モモコ「通り魔に襲われちまったのさ。火の矢がたくさん降り注いできたからアタシはそうそうに
　　　　あっちの木の陰に隠れたけど、この子たちは間に合わなかったようだね。
　　　　がんばって応戦してたんだけどね…。」

「まじか！俺がいない間にそんなことが」



てちてち。


ほっぺたをちいさくて、ふわふわな手が触る感触。


てちてち。


名前、呼ばれてる。起きなきゃ…。でもなんだか体がひりひりするのにゃ…。


てちてち。


「う、ううん…。にゃぅ…　　　！　　」



がんばって目をあけると、目の前には野兎が…

にゃも「みにぃ！なんでこんなところにいるのにゃ！ずっと探してましたのにゃ！
　　　はぐれちゃうなら、お家に帰る時についてこればよかったのに…」
みにぃ「俺はずっと島にいるんだよ。島から出られないからな。」
にゃも「え？」
みにぃ「にゃも、この島の招待状、今も持ってるか？」





”これは日々退屈を感じている諸君への招待状。それは不思議な島の遺跡。島を出れば遺跡で手にした財宝は消える、しかし七つの宝玉があれば消
えない、宝玉は遺跡の中。島はエルタの地より真南の方向、素直に信じる者だけが手にできる財宝―――胡散臭いですかなっ？ククッ・・・疑えば
出遅れますよ、パーティーはもう始まっているのです。”





みにぃ「それの、さ、『島を出れば遺跡の財宝は消える』ってあるだろ。
　　 それ、俺たちにも適用されるみたいだぜ。この島でしか、生きられないのさ。」
にゃも「それって…。」


にゃも「だったら、『七つの宝玉』があれば消えないっていうのも、適用されますにゃよね！？
にゃも、みにぃと一緒にお家に帰りたいですにゃ！
にゃも、宝玉を集めて、みにぃを島の外に連れて行きますにゃ！」

みにぃ「にゃも…。…しかたねえな。そしたら、またこっから一緒に行ってやるよ。
宝玉を手に入れられるかどうかは知らねぇが、せめて、にゃもがこの島にいる間くらいはな。」





（つづく）


※
モモコのこの後の行動はENO.845へ。

※※※
また間があきまくっている！！！
気が付いたら貼り付けよう。気が付いたら貼り付けていこう…＜呪文
この日はペットを２匹持てるようになった日でした。